温室効果ガスを削減する効果のある自動販売機、その名も「CO2を食べる自販機」が岩手県庁に設置されました。都道府県庁での設置は全国で初めてです。

この自動販売機はアサヒ飲料が開発したもので、奥州市に本社を置き、自販機の運営を行うミチノクが取り扱っています。
3日は県庁1階の県民室で除幕式が行われ、県や設置を決めた県庁生活協同組合の関係者とともに、取り組みをPRしました。

(大崎記者リポート)
「自動販売機がどうやって二酸化炭素を食べるのか。秘密はこの中にあります」

自販機内部に入っているのは、粉末状の特殊な吸収材で、飲み物を冷やしたり温めたりするのに必要な空気を取り込む際、二酸化炭素を吸収します。
自販機1台あたりの稼働に必要な電力は二酸化炭素の排出量に換算すると、年間300キロになりますが、吸収材によって20%にあたる60キロを削減できると見込まれています。
これはスギの木20本分の年間吸収量に相当するといいます。2週間程度で交換されるこの吸収材は、アスファルトや肥料の原料として活用され、温暖化防止や循環型社会の実現にも貢献するということです。

(ミチノク 住吉啓史社長)
「ご利用いただくことによって、脱炭素化、カーボンニュートラルに対する意識をより多く持ってもらえるような機会になれば」

県内の設置は今回が9か所目で、今後もこの自販機の普及を進める方針です。

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