鳥取と関西方面を結ぶ列車、特急「スーパーはくと」は、3日、運行開始から30年を迎えました。

JR鳥取駅では記念セレモニーが開かれました。

30年前の12月3日、鳥取県などが出資する第三セクター智頭急行が開業し、同時に、特急「スーパーはくと」の運行が始まりました。

30周年を記念し、3日はJR鳥取駅で関係者が出席しセレモニーが開かれました。

鳥取と関西方面を結ぶ「スーパーはくと」。
名前は「因幡の白兎」に由来し、公募で決まりました。

運行開始から1か月余りで阪神・淡路大震災に見舞われ、運休を余儀なくされることもありましたが、年々その利用者を増やし、智頭急行の看板列車として愛されてきました。

しかし、ここ数年は新型コロナの影響などで苦戦が続き、智頭急行では今年3月に特急料金を値上げ。

一方で、乗客の利便性を高めるため1往復増便し、現在は8往復で運行しています。

3日は、日頃の感謝を込めスーパーはくとの利用者へ記念品が手渡されました。

智頭急行 西尾浩一 社長
「無事に30周年を迎えられることができてうれしく思ってますし、今後また30年続くようにしっかりと頑張っていきたい」

智頭急行 取締役会長 平井伸治 鳥取県知事
「この智頭急行は、全国の第三セクターでも珍しい黒字営業を続けることができました。これはスーパーはくと号という看板列車があることが大変に大きいです。こういうような地域の需要を満たすローカル鉄道の存在は、この地方創生の時代にもひとつのモデルになりうると思う」

今後の課題は、老朽化している車両の更新。
智頭急行ではハイブリッド車両の導入も視野に、共同運行するJR西日本と協議しているということです。

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