海外で記録的なオレンジの不作が続き、販売を休止するメーカーが相次いでいます。

オレンジジュース販売 各社再開の見通し立たず

各社でオレンジジュース販売休止の動きが広がっています。

◆森永乳業「サンキスト 100%オレンジ」⇒原料がなくなり次第販売休止
◆雪印メグミルク「Dole® オレンジ100%」⇒一部商品 2023年4月から休止中
◆アサヒ飲料「バヤリース オレンジ(1.5Lペットボトル)」⇒2023年12月1日出荷分から休止中

いずれも再開の見通しは立っていないということです。

記録的不作・円安が影響

販売休止の理由は、ブラジルでのオレンジの不作です。

日本果汁協会によるオレンジ果汁の輸入先を見ると、
ブラジル・・・58.9%
メキシコ・・・14.2%
イスラエル・・・12.2%
スペイン・・・5.7%
イタリア・・・3.4%
その他・・・5.6%
と、ほぼブラジルに輸入を頼っています。

そんな中、オレンジの産地であるブラジルやアメリカなどで▼大雨などの天候不順▼木の病気の蔓延があり、オレンジの供給が世界的に逼迫。2021年ごろからブラジルからの輸入が減ってきていました。

そこに円安が追い打ちをかけ、2021年には267円/Lだったオレンジ果汁の輸入単価は、2023年で491円/Lとなっています。

恵俊彰:
気づきませんでした。当たり前のようにオレンジジュースが飲める気がしていました。

コメンテーター 中川翔子:
こう言われるとめちゃくちゃ飲みたい気持ちになっちゃいますし、オレンジジュースだから味わえる幸せってあると思うので、何とかなってほしいですね。ショックです。

皆川アナウンサー:
スーパーでリンゴジュースなどと比較すると結構高いのを目にしますね。

国産みかん果汁ジュースに注目も

そんな中、国内のものをという動きが広がっています。
共同乳業は国産果汁のみを使用した「農協果汁」シリーズを14年ぶりに復活。「和歌山県産みかん 100%」というみかんジュースを発売しています。

コメンテーター 小林よしひさ:
美味しいです。いい機会なので国産を見直すというのもひとつですよね。ロケでいろいろまわるんですけど有名なみかん産地がいっぱいあるので、みかんジュースもいいと思いました。

弁護士 八代英輝:
みかんジュースって優しい味がしますね。

流通アナリストの渡辺広明氏は、
「日本の食料自給率は38%。円安の影響で今後様々な食べ物が国内回帰の傾向になっていくのではないか。
国内の良いものに目を向ける良い機会になれば」
と話しています。

(ひるおび 2024年5月2日放送より)

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