行政職員への威圧的な言動が問題になっている自民党の長谷川岳参議院議員について、札幌市は2019年度から2022年度の4年間に市長や副市長を含む職員が、長谷川氏と面談するために出張した回数や出張費用の調査結果を公表しました。

札幌市によりますと2019年度から2022年度までの4年間で、長谷川氏との面談を含む職員の出張は241回で、かかった出張費用は約1795万円でした。

このうち長谷川氏との面談のみを目的とした出張は49回で、出張費用は約348万円でした。

出張の内容としては札幌市で開かれたG7環境大臣会合や、丘珠空港の滑走路延長、新幹線延伸などに関する説明や打ち合わせが多かったということです。

国政報告会の長谷川岳参議院議員(4月20日 札幌市)

 一方、札幌市が4月23日に公表した2023年度の長谷川氏との面談を含む出張は284回で、過去4年間と比べて突出していることがわかります。

札幌市は2023年度の出張が多い理由について、札幌市が力を入れる再生可能エネルギーにかかる投資=GX関連業務での出張が116回と多かったためと説明しています。

札幌市は調査結果について、札幌市が不利益を被るような出張はなく、約束の日時に長谷川氏が不在で面談できなかったケースもなかったとしています。

また、長谷川氏へのお礼や祝電を組織的に取りまとめたり依頼したケースもなかったということです。

4月20日、長谷川氏の国政報告会に参加した秋元克広札幌市長は、威圧的な言動が問題視されていることについて「少し威圧的な部分さえ改善していただければ、やられている事柄は、本当に北海道のために頑張ってもらっている」と話し、長谷川氏を擁護する姿勢を見せていました。

長谷川岳参議院議員の国政報告会に参加した秋元克広札幌市長(4月20日 札幌市)

 

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