旧日本陸軍が首里城の地下に構築した第32軍司令部壕について、玉城知事は沖縄戦の戦争遺跡としては初めて県の史跡に指定すると発表しました。
第32軍司令部壕は沖縄戦を指揮した第32軍が首里城の地下に構築した壕で、1945年5月に軍が南部に撤退するまで使用されていました。
28日の会見で玉城知事は「住民を巻き込んだ組織的持久戦という沖縄戦の方向性を決定づける判断がなされた場所だ」として、壕の第2・第3坑道と第5坑口と坑道の一部を、29日付けで県の史跡に指定すると発表しました。沖縄戦の戦争遺跡が県の史跡に指定されるのは初めてです。
▽玉城知事
「戦後80年を迎えてもなお伝えていかなければならない貴重な史跡などを、生きた教育教材としても活用できるという観点から、(史跡に)指定できたことは非常に有意義」
県はこれまで壕の保存・公開に向けて検討委員会で議論を続けていて、来月以降、県民の意見を募るパブリックコメントを実施したうえで、来年3月には基本計画を策定する予定です。
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