12月1日のスタートが近づくNAHAマラソン。優勝を目指すトップ選手が意気込んでいます。
先週末、沖縄市で行われた県民体育大会の陸上競技。NAHAマラソンに出場する選手も多く参加し、最後の調整に汗を流しました。
▽2年ぶり優勝を目指す男子 宮城響選手
「今年はもちろん目指すところは優勝。これだけ県民が応援してくれる大会はないので、沿道の応援を楽しみながら42キロを走りたい」
熾烈な競争となった女子3000mでは、こちらも2年ぶりのNAHAマラソン優勝を目指す安里真梨子さんが、白熱したトップ争いに加わります。久々のトラック種目で自身のスピード感覚を確かめると、3位でフィニッシュ。
▽安里真梨子さん
「来週に向けていい弾み、いいレースになったんじゃないかなと思います」「もっといい状態で、スタートラインに立てるようにしていきたいと思います」
安里さんにとっては今年のNAHAマラソンが9回目の出場。力強いピッチと、最後までスピードが落ちない体力を武器に、過去優勝1回、準優勝4回、3位が2回と、
堂々の成績を誇っています。
「前回優勝したときは “やっと勝てた” 。優勝と2位とでは違うというのは実感しています。せっかく地元を走るので、狙えるときは狙って走らなきゃ、というのは毎年思っています」
南部商業高校で駅伝部に入り、県のトップにも輝いた安里さん。沖縄国際大学在籍時には当時のマラソン県記録もマークしました。
卒業後は県外の実業団には入らず、沖縄で仕事と競技を両立する市民ランナーとして活躍。15年近く沖縄の女子トップを走り続け、今ではランニングクラブのコーチとして後輩たちの指導にもあたります。
▽安里真梨子さん
「県外に目を向けたら、私より年上の方たちが私よりも早いタイムで走っている。できるうちは頑張って走りたい」
「卒業した後、なかなか(競技者として)続かないのが現状なのかなと思うんですけど、誰かが県内で続けて走っていれば、いずれついてくると思っている。大人になってもできるんだな、という思いをどこかに持って、大学でも続けてくれればいいのかな」
仕事と練習を終えた安里さん。
自宅に戻ると待っていたのは、長男の光希くん。競技に励むお母さんを、一番近くで応援してきました。
▽光希くん
「(お母さんのおかげで)旅行に行けるから楽しい」「最近は東京マラソンで東京に行ったり、その前だったら名古屋ウィメンズだったり。年に1回は」
小学4年生になり、面と向かっての応援には照れるようになっているそうですが、安里さんが競技を続ける、何よりの理由になっています。
▽安里真梨子さん
「子どもが見てくれてる、“(良い走りを)見せないといけない” と思うので」
「自分のリズムで走って、楽しく笑顔でゴールできることを一番の目標にしていきたいと思います」
沖縄の長距離界を引っ張り続ける安里さん。光希くんの思いも胸に、2年ぶりのNAHAマラソン優勝を目指します。(取材 片野達朗)
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