24日の雪かきでお疲れの方も多いかもしれませんがある機械が、雪かきの苦労を解消してくれそうです。

24日札幌市南区の小金湯では、21センチの雪が積もりました。

 市民
「重いです。すごいですね。70過ぎのわれわれにはちょっときついね」

雪との長い戦いの始まりに、ためいきがもれますが…。

 先週、赤平で画期的な発明品がお披露目されました。

開発者
「雪が降り始めたらすぐ除雪をして雪がない状態をキープする。窓越しで見ながら暖かいところで操作できる」

その名も「除雪ドローン」!家の中から除雪ができる「夢のマシン」を、もうひとホリします。

「タイヤ持ち上げてみて?」

除雪ドローンは、自動運転の「水上ドローン」を手掛ける東京のエバーブルーテクノロジーズと、ロケットなど航空宇宙事業にも携わる滝川の「六花重工(むつはなじゅうこう)」が共同開発しました。

六花重工 安武伸悟 社長
「リビングから除雪できないかなと。除雪遠隔操作・自動操縦できそうと思い、2年」

構想から2年、完成したのが電動の無人除雪機、「除雪ドローンF11(エフイレブン)」です。

 エバーブルーテクノロジーズ 野間恒毅 社長
「私の趣味で私がデザイン。ミニ四駆やF1とかレーシングカーをモチーフ。ワクワクしたいじゃないですか」

しかし、完成までは、険しい道のりでした。

エバーブルーテクノロジーズ 野間恒毅 社長
「(初期モデルの)V1。これ完全に出落ちですよね?」

六花重工 安武伸悟 社長
「今思うと全然押せていない」

去年4月の試作機、パワー不足で何度押しても雪は全く動きません。その半年後、改良版のV2が生まれます。

エバーブルーテクノロジーズ 野間恒毅 社長
「押せてる!押せてる!」

六花重工 安武伸悟 社長
「11月とか12月だったのでタイヤのグリップ力で押せているというのをまだこのときは知らなかった…」

このV2に「雪かき」を付けて実験を重ねますが…。

六花重工 安武伸悟 社長
「最終的には押す力に負けてスコップが曲がって壊れてしまった」

マシンのパワーと、排土板などのパーツとのバランスに一番苦労したそうです。

 そして、ついに完成!「除雪ドローンF11」。いざ、出動!

エバーブルーテクノロジーズ 野間恒毅 社長
「滑るが四駆の(タイヤの)どれかがグリップしているので押していける」

重さ80キロの車体は、4輪それぞれが独立したモーターで動きます。

フル充電で最大およそ3時間稼働し、1回の充電にかかる電気代はわずか20円です。

 これで1.8トンの車も引っ張れるパワーがあります。手元のコントローラーで遠隔操縦するので、従来の除雪機のように、人が寒い屋外にでる必要はありません。

エバーブルーテクノロジーズ 野間恒毅 社長
「安武さん次は日陰になっているジャングルジム側に行って除雪して」

六花重工 安武伸悟 社長
「除雪していますね」

 エバーブルーテクノロジーズ 野間恒毅 社長
「(操縦者に)力がいらないのが最大の特徴。このラジコンであれば指しか使わない、汗かかない、汗冷えしない。ここからいろいろな機能を追加していきましょうと、もちろん自動運転もそのうちの一つ」

除雪ドローンは、11月15日からクラウドファンディングを通して販売がスタートしました。

 価格は、1台111万円からとなっています。お宅に一台いかがですか?

社長の話では、自動運転も開発中なんですね?実は、もうすぐ実現できそうなんです。

 自動運転の実験では、GPSで人工衛星からの位置情報、センサーカメラで周囲の状況を把握して、指定されたエリアを自動で除雪していきます。

来年度中にも実用化する予定で、現在の除雪ドローンに自動運転機能を追加することができます。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。