110年ぶりに新入幕優勝を果たした尊富士。1日は地元・青森県五所川原市で「凱旋パレード」が行われ、盛大な祝福を受けました。

1日の凱旋パレードには、人口の7割に当たる3万5000人が詰めかけ、尊富士の偉業をたたえました。

五所川原市でのパレードの様子は…

「ヤッテマーレ!ヤッテマーレ!」のかけ声と囃子が流れるなか、パレードに出発した尊富士。スタート地点の立佞武多の館では、化粧まわしにも描かれた立佞武多「素戔嗚尊(スサノオノミコト)」も見守っています。

パレードのコースとなった市内の中心部約1kmの道のりには、多くの人がつめかけ、声援を送っていました。

尊富士への女性からの声援
「尊富士ー!!優勝おめでとう!!」

子どもたち
「たけるふじ!たけるふじ!」

女性
「止まって!ここで!少し止まってちょうだい!!」

市の発表によりますと、五所川原市の中心部には市の人口の約7割にあたる3万5000人が集まり、優勝のよろこびを分かち合いました。

パレードに訪れた人
「すごくかっこいい!優勝おめでとうと、横綱目指してがんばって(と伝えたい)。とにかくけがしないように、一勝一勝がんばってもらいたい」

「すごい待ち遠しかったです。テレビで見るより筋肉質で、とてもかっこよかったです。これからも五所川原のためにがんばってほしい」

1日の尊富士は、土俵での姿とは異なり少し緊張した様子です。

尊富士 関
「相撲ではあまり緊張しないんですけど、きょうは本当に大勢にみられて、ちょっと司会者くらいに噛みそうなんで」

それでも、集まった人たちを前に感謝の気持ちを述べ、さらなる飛躍を誓っていました。

尊富士 関
「これからも相撲を通じて、いろんな皆さんに感動を与えられるように強くなって、また青森県に帰ってきたいと思いますので、これからも皆さん、応援のほどよろしくお願いします」

金木町でのパレードの様子は…

五所川原市に先立ち、尊富士 関が生まれ育った五所川原市金木町でもパレードが行われ、盛り上がりを見せていました。

金木町の人は
「(手作りうちわを見せながら)お・め・で・と・う!地元だものねえ」

Q.楽しみですね?
「楽しみ!もうわくわくしてさ、仕事どころでないの」

出発前のセレモニーでは、尊富士は地元の人たちに向けて決意を述べ、凱旋パレードに臨みました。

尊富士 関
「(優勝の影響で金木町に)観光客がきていただいて、自分に『いい町だな』ってみんな言ってくださるので、自分が金木町を引っ張っていけたらなって、がんばっています」

尊富士は市の金木総合支所を出発し、約800mにわたって沿道に集まった地元の人や、市外から訪れた人たちの声援に応えていました。また、パレードには尊富士の家族も参加し、尊富士と同様に熱い声援を受けていました。

尊富士の祖父 工藤弘美さん
「たくさん人がいて涙が出ちゃう。金木の町の人が全部集まっていて、それでも足りないね」

尊富士の母 石岡桃子さん
「もうこんなにいっぱいの声援いただけると思っていなかったので本当にうれしいですね。夢みたいです」

金木町を代表する施設、斜陽館の前にも多くの人が集まりました。

約45分のパレードで、集まった人たちは尊富士の雄姿を目に焼き付け、これからのさらなる躍進に期待を寄せています。

横浜市から来た人は
「神奈川県の横浜市から(来ました)」
Q.パレードを見に?
「見にだけ来たの。やっぱり立派だよね。あそこまでできるのは。青森の人って、相撲で出世する人けっこういるじゃない。だから青森が好きになるね」

金木町の人は
「よかったぁ。とってもよかった。幸せ者です。次々ね、段階を踏んでいってほしいと思うけどね」

地元で育った町のヒーローの凱旋に、金木町は1日、大きく沸き立ちました。

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