本堂の前には本尊と手綱で結ぶ供養塔が建てられた

 厄よけの御利益で親しまれる川崎大師平間寺(へいけんじ=川崎市川崎区)で1日、10年に1度の「大開帳奉修」が始まった。31日までの1カ月間、本尊の弘法大師像の前に掛けられている「御戸帳(みとちょう)」が上げられ、直接、拝むことができる。  前回の2014年は約200万人が訪れた一大行事。本堂の前に供養塔が建てられ、本尊と結ばれた手綱が垂らされた。参拝者はこれを握ることで本尊との縁を結ぶことができるとされる。弘法大師の直筆と伝わる「南無阿弥陀佛(なむあみだぶつ)」の文字が手刷りされた特別な護符「赤札」も授与され、参拝客が列を作った。  地元の会社員加藤裕太さん(42)は午前5時半から並び、赤札を2回授かった。12歳のときから毎回訪れているという。「前回は結婚した年、その前は社会人になった年だったなと思い出す。家族が健康に過ごしていければ」と今後10年の平安を願った。  開帳は午前6時から午後4時。(竹谷直子) 

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