仙台うみの杜水族館の生き物たちをシリーズで紹介。3回目は、光が当たると"キラキラ"になる魚です。

光が当たるとキラキラと光る美しい魚「イトヒキアジ」。世界の熱帯と亜熱帯地域に生息しています。全長は、およそ60センチまでに成長し、背びれと尻びれが長く糸状に伸びています。この姿が「イトヒキ」という名前の由来になったとされています。そして最大の特徴は光が当たるとキラキラと光ることです。

仙台うみの杜水族館 魚類担当・大谷明範さん:
「魚の体表にあるうろこですけれども、このうろこが体の皮下に埋没しています。そのため滑らかになって太陽の光を反射しやすい」

一般的に、魚は皮の上にうろこがあります。ところがイトヒキアジは、うろこの上に皮があるため表面がつるつるしています。このため、光が当たると反射しキラキラと光るのです。海の浅いところに生息しているため、自分の体を海中に降り注ぐ太陽光のようにきらきらと光らせることで外敵から見えにくくし、身を守っているというわけです。さらに、皮が薄いうえにうろこがないため寄生虫が付きやすく飼育が難しいということです。

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