国民的アイドルグループ「モーニング娘。’24」。OG・現役を含め47人の歴代メンバーで東北出身者は一人だけ。現在サブリーダーを務める「あゆみん」こと、宮城県仙台市出身の石田亜佑美さん(27)。プロデューサーつんく♂さんが「仙台育ちのダンスマシーン」と歌詞に綴るほど、圧倒的なスキルと誰にも負けないダンスへの情熱でグループを牽引してきました。
今秋のツアーでモーニング娘。そして、ハロー!プロジェクトを卒業する石田さん。14歳からモーニング娘。にすべてを懸けてきた13年の軌跡、そして地元への思いに迫りました。
本当は東北6県制覇したかった
Q、12月6日の卒業コンサートまで1ケ月を切りました。今の心境は
モーニング娘。'24 石田亜佑美さん(27):
「卒業を発表してからどこに行っても私に注目が来るんです『卒業フィーバーだ!って』思って。それが嬉しかったから、めちゃくちゃ楽しいじゃんって2、3ケ月過ごしていたんですけど、さすがに卒業まで1ケ月を切るとファンの方から優しいメッセージを頂いたり、普段お世話になっているスタッフさんからもメッセージを頂いたり『あ、本当に卒業するんだ』と実感してきちゃって。みんなの前では泣かないけど、家に帰って一人になった時に悲しいって泣いたりしていますね」
Q、石田さんにとってラストとなる秋ツアーでは2回、宮城で公演があります。スケジュールを見たときはどうでしたか?
モーニング娘。'24 石田亜佑美さん:
「実は私、東北6県でコンサートをやりたかったんです。それは、私がモーニング娘。に加入した時からの夢でもあったので。まだモーニング娘。は、秋田で1回もコンサートをしたことがないんです。宮城では何度もやっているんですけど、私は東北が丸ごと好きだから全部に行きたいと願っていたんですが、それが叶わず、個人的には悔しいなと。だけど、ツアー日程を発表した時にファンの人が『宮城で2回もできる、亜佑美ちゃんすごい!』と言ってくれて、そうだよねありがたいことだよねとファンのおかげで肯定的に思えるようになりました」
「車にあった傘を道行く人に渡した」”あの日”の記憶
2011年9月、約6000人の中からモーニング娘。の10期メンバーに選ばれた石田さん。オーディションは、東日本大震災の数ケ月後に行われました。
モーニング娘。'24 石田亜佑美さん:
「当時、震災の年にオーディションがあったことはあまり意識していなくて…今となってはよく受けたなと思うし、両親もよく受けさせてくれたなと」
当時中学2年生だった石田さん。"あの日"の事は鮮明に覚えているといいます。
モーニング娘。'24 石田亜佑美さん:
「中学2年生で、翌日に卒業式があって3年生を送るために体育館で準備をしていました。当時からダンスを習っていたので、みんなより先に早退させてもらってレッスンに行ったんです。ダンススタジオが地下なんですけど、踊っていたら地震だってなって、急いでドアを開けて小さい机の下にみんなで隠れて。揺れがおさまって地上に出たらすごい景色が広がっていました。仙台の街中で建物が大きく崩れたりとかはなかったけど、街の人が全員外に出ているんじゃないかと思うぐらいみんなが「これは何事だ」と言っていた印象があります。親に迎えに来てもらって、普通だと車で20分のところを3、4時間かけて帰りました。途中、雨が降ってきて歩いて帰っている人がびしょ濡れだったから車にあった傘を道行く人に母と一緒に使ってくださいと渡したことも覚えています」
モーニング娘。のことはよく知らなかったんです。
Q、落ち着かない日々が続く中で挑んだオーディション。それだけアイドル、モーニング娘。への思いが強かったんですね
モーニング娘。'24 石田亜佑美さん:
「アイドルというか小さい時からテレビに出る人になりたかったです。テレビに出るためにダンスを習って、せっかくなら大きいステージに立ってダンスを見せたいなとそんな時に見つけたのがモーニング娘。のオーディションでした。だからモーニング娘。のことはそこまで詳しくなかったんです。よく受かったなって自分でも思います。モーニング娘。初の東北出身者というのも加入して知ったんです。あ、そんなすごい事なんだと」
Q、14歳で上京。環境の変化への戸惑い・不安はなかったですか
モーニング娘。'24 石田亜佑美さん:
「結構さっぱりしていて。しばらく普通に活動していたんですけど、親に聞いたら加入して1年ぐらい経った時に1回だけ「疲れちゃった」って伝えて、親に「いったん宮城に帰ってきたら」と言われたことがあったみたいで。私は覚えてないんですけど。ちょっと寂しさはあったみたいです」
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