大西一史(おおにし かずふみ)熊本市長は、熊本市電が導入を予定している上下分離方式について、安全確保の優先を理由に来年(2025年)4月の導入を延期すると明らかにしました。

熊本市 大西一史市長「軌道運送高度化実施計画の国への申請が遅れることで来年4月に予定していた上下分離方式の導入も延期となりますが、公共交通の使命である安全を確保するためには、やむを得ない判断」

熊本市電は経営負担の軽減を目的に、運行と設備管理を分ける上下分離方式を来年4月に導入する予定でした。

導入後は交通局を廃止し、人件費を抑制するなどして2055年度までに約13億円の収支改善を見込んでいます。

しかし、市電では今年に入り「信号見落とし」や「ドア開け走行」などのインシデントが相次いでいることを受け、大西市長は11月22日「安全確保を優先する」として、上下分離方式の国への申請を遅らせ、来年4月の導入を延期すると明らかにしました。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。