青森県全体で漁獲量が激減している「サケ」についてです。11月上旬までのサケの漁獲数は県全体で約5000尾で、記録的な不漁だった前の年の同じ時期の35%にまで減っていることがわかりました。
県議会常任委員会農林水産委員会では、近年続くサケの不漁と、その対策が報告されました。
それによりますと、県全体のサケの漁獲数は昨年度、沿岸部と河川いずれも漁獲数が安定していた2018年度と比べ3%~4%程度になりました。
今年度は11月上旬まで河川は約860尾と前の年と同じ程度ですが、沿岸部では5000尾と前の年同じ時期の35%にまで減少しています。
深刻化する不漁を受けて、サケの稚魚放流を支援するため、県は新たな実証試験に取り組むとしています。
青森県水産振興課 種市正之 課長
「新たな取り組みとして、稚魚の飼育期間の短縮を目的に人工飼料を食べるようになるまでの間、半閉鎖循環式で飼育を行う実証実験に取り組むこととしています」
県は漁協が「不足する卵」を北海道の業者から卵を購入するさいの調整を行うなどして、不漁が続くサケの漁獲回復をあと押ししたいとしています。
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