大リーグで今シーズン最も活躍した選手に贈られるMVPが日本時間の22日に発表されます。有力候補となっているドジャースの大谷翔平選手。その活躍は海を越え、富山県内にも大きな影響を与えています。
大谷選手が全国の小学校に贈ったグローブは、いま、どうなっているのか。魚津市の経田小学校に行くと、グローブは職員室に保管されていました。
休み時間になると、「グローブ貸してください」と児童の姿がありました。
3個ずつ配られたグローブは、いまも学年を問わず借りにくるほどの人気ぶりです。
あまりの人気に、じゃんけんで決める様子も。なかなか順番が回ってこなくて泣き出してしまう子どもも。
”大谷効果”で部員増 全国大会にも出場
グローブ効果で地域の学童野球にも大きな変化がありました。
経田小学校が拠点のスポーツ少年団では大谷グローブが届いたあと8人の新メンバーが入りました。
憧れの選手を聞くと「大谷選手」と回答。理由を聞くと「ホームランをいっぱい打つところ」「大谷選手が大きいホームランを打つって僕もやってみたいなと思ってやりました」と答えていました。
仲間が増えたことで練習メニューの幅も広がり、全国大会の切符を手にしました。
経田野球スポーツ少年団 朝野拳心 主将
「多い方がみんなとできるのでうれしいです。いろんなポジションを守ったりいろんなところで打ったりできるから。絶対優勝したいです」
経田野球スポーツ少年団 高瀬友也 監督
「大谷翔平選手のおかげで、野球に興味を持ってくれたり、憧れる部分があると思うので、それはすごいいいことだなと思います。(MVPを)大谷選手は取るでしょうね。取ると思います」
受注は去年の2倍以上に
大谷選手の効果は南砺市福光地域のバット工場にもありました。
河合バット製作所 河合彦光 社長
「大谷選手がグローブを6万個、日本全国に配ってくれたおかげで、子どもたちが野球する機会が増えたんじゃないかな。だから少年用の子どもたちのバットは注文たくさん入っいます」
子どもたちだけではなく、自分にあった理想のバットをつくりたいという高校生や大学生からの問い合わせが殺到。木製バットの受注は去年の2倍以上に増えたそうです。
河合バット製作所 河合彦光 社長
「身長の高い人、低い人、細い人、太ってる人。いろいろとあると思うんですが、その人にあったバットを作れるのが木製バットだと思ってるんですよ」
現在、プロ野球選手の約4割が富山県産のバットを使用。
大谷選手も日本でプレーしていたころは、福光で作ったバットを使っていたといいます。
2年連続3度目のMVP獲得なるか。富山でも吉報を待ちわびています。
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