埼玉県川口市などで在日クルド人などに対し差別的な言動、いわゆる「ヘイトスピーチ」が相次いでいる問題で、さいたま地裁が先ほど、デモの実施を禁止する仮処分の決定を出しました。このヘイトスピーチに対して禁止の決定が出るのは初めてとみられます。

「クルド人は帰れー」
「テロを肯定する外国人との共生はありません、絶対にありえません」

大勢の警察に囲まれながら拡声器を持って道路を行進する人々。これは今年2月、埼玉県・蕨市の駅前で撮影されたクルド人に対するヘイトデモの様子です。

今月24日にも神奈川県に住む男性が代表を務める団体のデモが川口市で行われる見通しですが、在日クルド人の団体は今月11日、裁判所に対し、川口市内にある団体の事務所の近くでのデモの禁止を求める仮処分を申し立てました。

在日クルド人団体の代理人によりますと、さいたま地裁は先ほど、この申し立てを認め、団体事務所の半径600メートルでクルド人を侮辱するなどのヘイトデモを禁じる命令を出したということです。

一連のクルド人へのヘイトデモで禁止命令が出るのは初めてとみられます。

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