今シーズン初めてとなる鳥インフルエンザによる殺処分。国内有数の養鶏産地・鹿児島で、これ以上の感染を防ぐためにはどうしたらよいのか。鶏肉や卵の価格など生活への影響について専門家に聞きました。

(鹿児島大学共同獣医学部(専門・ウイルス学)小澤真教授)「生産者の方々はすごくがんばって(対策している)。それでも防ぎきれないぐらい、特に今年は(ウイルスが)多そうなのが分かっている」

高病原性鳥インフルエンザの疑いが養鶏場で確認されたのは県内で初めて、全国では10例目です。

鳥インフルエンザウイルスなどを研究する鹿児島大学・小澤真教授は、「今シーズンは例年に比べ、発生のスピードがはやい」と警鐘を鳴らします。

鳥インフルエンザウイルスは、冬になるとシベリアから南下してくる野鳥が持ち込んでくるとされていますが、詳しい侵入経路は分かっていません。小澤教授は「感染拡大を防ぐためには、生産者は飼育している鳥を注意深く観察することが必要」と話します。

(小澤真教授)「今までいっぱい鳴いていた鳥が少し静かだとか、健康の変化を飼い主はすぐに分かるので、早めに通報してもらう心掛けをすることで続発は抑えられる」

国内有数の養鶏産地・鹿児島。卵の価格など、わたしたちの食卓への影響はあるのでしょうか?

(小澤真教授)「長引けば長引くほど価格が上がるとか、流通量が制限される懸念事項はある。いまの段階では取り立てて言うほどの規模にはなっていない」

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。