東日本大震災と原発事故の被害を伝承する「語り部」の高齢化などが課題となる中、高校生の語り部たちが集まって、語り継いでいくための課題を話し合いました。
壇上に立ち、思いを語る高校生たち。東日本大震災を語り継ぐ「語り部」として活動しています。
富岡町では19日、若者の語り部を集めた交流会が開かれ、年々進む記憶の風化や後継者不足などの課題について話し合いました。次世代の語り部の育成も目的にしているこの交流会。60人あまりが参加しました。
震災当時は3歳だった高校生たち。ほとんど記憶はありませんが、紙芝居を使いながら、地元に住む者として、震災の記憶と教訓を伝えました。
ふたば未来学園高校2年・村山昊志朗さん「なぜ双葉郡の人たちは震災から立ち直れたんだろう、こんな素敵な人たちや自然があるのになぜ今まで知らなかったんだろう」
そのほか会場では、阪神淡路大震災を経験していない若者が語り部となってまちを案内する神戸市での取り組みも紹介されました。
富岡町3.11を語る会・青木淑子代表「私たちは記憶にないことを学びながら歴史をつないでいっているので、今の高校生たちは大いにこれから記憶を新しく作りながら伝え、明日につなげてほしいと思う」
高校生たちは今後も紙芝居を使って、子どもたちに伝える活動などを続けていくということです。
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