元日の地震で施設が被害を受けた石川県七尾市ののとじま水族館から、福井県坂井市の越前松島水族館へ避難していたカマイルカ2頭の七尾市への移送が、19日朝から始まりました。

越前松島水族館では1月の地震で、オスのカマイルカ「ゴウ」と「ニッシー」をのとじま水族館から預かり、飼育を続けてきました。

発災から10か月以上を経て復旧工事が進み、のとじま水族館での受け入れ態勢が整ったため、2頭は戻ることとなりました。

クレーン車でプールからコンテナに移送しトラックへ

2頭のイルカは、午前7時半ごろからクレーン車を使ってプールから移送用のコンテナに慎重に移動され、水族館のスタッフが見送る中能登島に向けて出発しました。

越前松島水族館 菊地香織さん
「まず最初、慣れてくれるかなということが不安だったけど、落ち着いた状態で2頭とも今まで安定して過ごしてくれていたし、私たちもとても可愛い2頭だったので送り出すのは少し寂しい気持ちもあるんですけど、それ以上に元々のスタッフの皆さんのもとに還せる喜びの方が今は大きい」

のとじま水族館で飼育されてきたカマイルカは他に9頭いて、現在は和歌山県のアドベンチャーワールドと、神奈川県の八景島シーパラダイスに避難していますが、調整ができ次第、施設に戻す予定です。

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