12年前自転車に乗っていて交通事故に遭い亡くなった中学生の母親が、先週(11月5日)、岡山市東区の学校で講演し、ヘルメット着用の大切さを訴えました。
もうお母さんとこの子は呼んでくれない
(秋田明美さん)
「もうお母さんとこの子は呼んでくれないんだ。もっともっと呼んでほしかったなということをその時思いました」
通学などで自転車を利用することが多い生徒に命の大切さを伝えているのは、秋田明美さんです。講演会は、岡山学芸館高校・清秀中学校で開かれました。
中学2年生の娘は自転車で帰宅中、車にはねられ亡くなった
12年前の2012年12月中学2年生だった娘のあゆみさんは、岡山市南区で、自転車で学習塾から帰宅する途中に横断歩道を渡っていたところ乗用車にはねられ亡くなりました。突然奪われた命…ヘルメットをかぶるよう常日頃から言っていれば、との思いは12年が経った今でも消えません。
(秋田明美さん)
「もしですよ、これは結果論です。もしかぶっていたら、娘はまだ私の横で生きている、どんな形であれ生きている」
警察庁によりますと今年7月の街頭調査で、岡山県内の自転車利用者のヘルメット着用率は約1割で、全国平均を下回っています。娘と同じように事故で命を落とす人を1人でも減らしたい…その思いで秋田さんは講演を続けています。
講演を聞いた生徒は…
(講演を聞いた生徒)
「秋田さんの娘さんが亡くなられた際のお話が、自分の家族と重ねて考えるととても悲しいなと思いました」「ヘルメットをかぶることで、助かる命もあるんだなということが印象的でした」
(秋田明美さん)
「私のつらい思いじゃなくって、みなさんが気をつけていただける方の思いを大きくしていただいて、加害者や被害者にならない、自分の人生を歩んでほしい」
秋田さんは、依頼がある限り講演に立ち続けたいと話しています。
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