重油の代わりに液化天然ガスを燃料とし、二酸化炭素の排出量を抑えた自動車運搬船の進水式が山口県下関市の造船所でありました。
三菱重工業下関造船所で開かれた進水式には船主であるトヨタ自動車のグループ会社「トヨフジ海運」や造船所の関係者、地元の小学生などおよそ1000人が集まりました。
船主らに花束が贈られたあと、新しい船の名前が発表されました。
名前は「TRANS HARMONY EMERALD」。
緑色の宝石、エメラルドに環境に配慮した思いを込めました。
特徴は、液化天然ガスと軽油、2種類の燃料を切り替えて運転することが可能な点で、こうした船を建造するのは三菱重工業では、2隻目です。重油を燃料にした船と比べて二酸化炭素の排出量をおよそ25パーセント抑え、硫黄酸化物の排出量をほぼゼロにできるということです。
総トン数はおよそ4万9500トン、全長、およそ195メートルで乗用車ならおよそ3000台を積み込めるということです。
この造船所で建造可能な最大級の船です。
このあと、エンジンや装備の工事を経て、来年6月に完成し、日本と東南アジアの間で就航する予定です。
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