「お母さんには内緒」10代の義娘に繰り返し性的暴行 男に懲役9年の判決 【前編・後編の後編】
※この記事には性被害に関する記述があります。ご注意ください
義理の娘に対し、自身の影響力に乗じて性的暴行を加えたとして監護者性交等などの罪に問われた男の裁判。
先月10日に行われ、2時間にも及んだ初公判では、被告が「お母さんには内緒。バレたら家庭が壊れる」などと口止めしていたこと、また4年以上もの長期間に渡って100回にも上る性的暴行を加えていたと検察が明らかにしていた。
そして検察側は極めて多数で常習的な虐待で、被害者が経済的に頼っていることや立場を悪用していたなどとして被告人に懲役12年を求刑。
対する弁護側は、可能な限り金銭面で被害回復を行う意思があり、専門の治療を決意するなど更生の意欲があるなどとして寛大な判決を求めていた。
そして11月6日、判決の日。
被告は、少しうつむいて入廷したものの、初公判の時と同じく落ち着いている様子だった。
裁判長:
「前回の公判で犯罪の成立を認めるという主張をしていますが、変わりありませんか?」
被告人:
「はい。間違いありません」
裁判長:
「最後に述べること、何か付け加えたいことはありますか?」
被告は「前回の公判では検察官の質問に動揺してしまい、はっきり言えなかった」と前置き。続いて早口で、しかしところどころ慎重に言葉を選びながらこう述べた。
被告人:
「Aさん(被害者)に対して大変ごめんなさいと言いたいです。関係者に対しても大変申し訳なく思っています」
「自分が犯した罪を忘れることなく、2度と関係者に辛く苦しい思いを与える存在にならないよう、反省しながら被害者を支援して、再び犯罪を犯さない強い意志と覚悟を持って、一社会人として健全に過ごせるよう精進します」
この後、裁判は判決を前に約50分休廷。
想定外に長い休廷時間にも、法廷内の重い空気が緩むことはなかった。
そして…
裁判長:
「それでは被告人は証言台の前に立ってください」
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