富山市の小中学校再編計画の対象となっている呉羽地区の池多小学校、古沢小学校区の地元住民らが統合先として想定される老田小学校を見学しました。統合を検討する協議会の会長らは3校の統合に前向きな姿勢を示しています。

見学会には池多・古沢校区の地元住民らでつくる「あり方協議会」のメンバーが参加し、統合先として想定される老田小学校の施設や授業の様子を実際に見て回りました。

池多小学校、古沢小学校の今年度の全校児童数はともに47人。複数の学年の児童を同じ教室で指導する複式学級が導入されていて池多小学校は、5年後には22人にまで減少すると推計されています。

池多小学校のあり方協議会 林正幸 会長
「人が減っていくのは寂しいちゃね。子ども中心に考えてやらないと」

呉羽地区の小学校の再編計画をめぐっては、
(1)地区すべての小学校が呉羽小学校へ統合するケース
(2)古沢小学校、池多小学校の2校で統合するケース
(3)老田小学校が加わり3校で統合するケース
の3つの案が示されています。

「地区すべての小学校が呉羽小学校へ統合」の場合、適正な学校規模となる一方、統合まで最低10年以上はかかる見通しでその間、池多小・古沢小は複式学級が継続となるほか、通学距離が3キロ以上となる児童が全体の4割を超える見込みです。

こういった背景から両校のあり方協議会の会長らは池多小・古沢小・老田小の3校が統合することに前向きです。

池多小学校のあり方協議会 林正幸 会長
「子どもたちの送り迎えとかいろいろ出てくるから、呉羽小学校へ統合するのはなかなか現実的には難しいと思うので。ある程度現実を考えたら、老田小学校にもし受け入れてもらえるのであれば、3校がちょうどいいんじゃないかな」

14日は池多小・古沢小・老田小の1~3年生116人がゲームなどを通じて交流する学校間交流学習もおこなわれました。

古沢小学校のあり方協議会 長谷川敏博 会長
「学校やったらこれくらい皆さんの元気な姿を見たいですね。子どもさん自身が大勢のところでやっていけるかを考えると、3つの小学校で統廃合して、この状態またどこまで維持できるかわかりませんけど、そのあとの状態見て段階を追っていけばいいがかなと」

池多小・古沢小の両協議会では、今後保護者や地元住民への説明会を開催するなどして方針を決定したいとしています。

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