病院で赤ちゃんの容体が急変して死亡。死後、抗菌薬を過量に投与していた医療ミスが判明していますが、死亡との因果関係は、現時点で明らかではありません。
兵庫県立こども病院は、14日の午後会見を開き、「子ども病院として安全な医療に務める中、このような事態になりましたこと深くお詫び申し上げます。」と謝罪しました。
病院によりますと、今年9月に、肺炎治療中だった生後6か月の女の赤ちゃんの容体が急変し、死亡する事案がありました。
◆在宅療養のめどがたった頃に…
女児は、先天性の疾患があり、こども病院で治療を受けていて、在宅療養のめどがたった頃でしたが肺炎の症状がありました。
そのため、マイコプラズマ感染症等に使われる抗菌薬「アジスロマイシン」を投与され、約1時間後に心拍低下し、容体が急変、死亡しました。
死亡後の原因調査で、本来は希釈して時間をかけて投与すべきところを、医師・看護師とも指示・確認不足があり、過剰投与と短時間投与となり、抗菌薬は通常の5倍の濃度になっていたということです。
◆「ミスは事実 因果関係は不明」
病院側は「投与にミスがあったのは事実だが、現時点で、死亡との因果関係はわからない」としています。
今後、医療事故調査委員会を立ち上げて、診療過程の検証や、因果関係の分析を行うとしています。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。