大分市で発生した時速194キロの車による死亡事故をめぐっても争点になっている危険運転致死傷の罪の運用について、見直しに向けた取りまとめ案が明らかになりました。
危険運転致死傷の罪をめぐっては適用のハードルが高いなどと交通事故の遺族らから改正を求める声が上がっていて、法務省は有識者による検討会で要件の見直しを進めています。
13日開かれた検討会で明らかになった取りまとめ案では、飲酒運転や一定以上の速度での運転について、血中アルコール濃度や走行速度に数値基準を設けて危険運転の処罰対象とすることを検討するとしています。
危険運転をめぐっては大分市で3年前、時速194キロの車が右折してきた対向車と衝突し50歳の男性が死亡した事故についても、大分地検が運転していた当時19歳の男の起訴内容を危険運転致死罪に変更し、現在、行われている裁判員裁判でも争点になっています。
一方、法定刑の引き上げについては消極的な見方を示したほか、スマートフォンなどを操作しながらの「ながら運転」については処罰対象に加えることに「慎重な検討が必要」などとしています。
検討会は今後、最終的な取りまとめに向け、議論を進めることにしています。
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