今年6月から7月にかけて、老人ホーム入居権をめぐるトラブルを装って、岡山市に住む女性から現金をだましとったとして、関東に住む男女3人が逮捕されました。

詐欺の疑いで逮捕されたのは、東京都新宿区大久保の職業不詳の男(40)、埼玉県川口市桜町の自称・運送業の男(33)、東京都足立区東和の無職の女(46)です。

警察によりますと、3人は氏名不詳者らと共謀して、老人ホーム入居権をめぐるトラブルを装って現金をだましとろうと考え、今年6月から7月までの間、複数回にわたり、大手建設メーカーの社員を装い、岡山市内の女性(88)に対し、名義貸し問題を解決するためには現金を指定場所に送付して弁済する必要があるなどとうそを言い、7月24日、女性に現金190万円入りの小包を宅配便で女(46)の自宅に送付させ、だましとった疑いです。女性はこれを含めて4回、合わせて780万円を送付したと話しているということで、さらに被害があるものとみられています。

岡山南署は、警視庁特殊詐欺連合捜査班の協力を得て所要の捜査を行い、3人の容疑を特定しきのう(13日)それぞれ逮捕したということです。

警察は、女(46)を現金入りの小包を受け取る受取役、埼玉県の男(33)を現金を集める回収役、そして東京都の男(40)を2人に指示を出す指示役とみていて、詐欺グループの全容解明に向けて捜査しています。

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