子どもたちが伝統の職人の技に触れました。
宮城県石巻市雄勝地区の小中学校で、地元の山から切り出された「雄勝石」を使った石板づくりが行われました。

石巻市の雄勝小中学校で行われた石板づくりには、児童と生徒29人が参加し、職人の指導の下、雄勝石スレートの表面をサンドペーパーで磨いていきました。

そして、木の枠を取り付けてもらい、オリジナルの石板を完成させました。
明治時代、雄勝地区では、地元の山から切り出された特産の雄勝石を磨き、ノートの代わりに使っていました。

児童:「自分でもよく磨けたと思った。石で絵を描いたりする」
「石をピカピカに磨くことは久しぶりだったのでちょっとおもしろかった。英語の勉強に使いたいです」

雄勝硯職人 春日常貴さん:
「昔はたくさん職人や工場があって、どこでも(作業を)見られたが、今は数えるくらいしかない。子どもがいる限り地元で経験してもらえれば」

震災で大きな被害を受けた雄勝石ですが、硯や建材のほか、近年は料理皿としての加工に力を入れて、ブランド化を図っています。
完成させた石板は、授業で使うということです。

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