青森県高野連は13日、来年3月のセンバツ甲子園の「21世紀枠推薦校」として学校創立131年目を迎えた県内有数の進学校、八戸高校を選出したと発表した。秋の県大会では1回戦(8○6青森)、2回戦(9○2八戸工大二)、3回戦(10○2三沢)を下し、準々決勝(0●6弘前工)に進出していた。
21世紀枠推薦校に選ばれるのは初。県勢では2021年に現日本ハムの福島蓮投手がエースだった八戸西が21世紀枠としてセンバツに出場している。
12月13日に全国9地区の21世紀枠推薦校が発表される。来年1月24日にセンバツ出場校が決定する。青森県勢では秋の東北大会準優勝の青森山田が出場を濃厚としている。
【青森県高野連の推薦理由】
◆今年、学校創立131年目を迎え、「文武両道」・「質実剛健」の伝統と「自主自立」の精神を重んじた自由な校風を特色としている。学業成績は青森県で常に一二を争う進学校であり、これまで政財界、司法、教育、医・科学技術、芸術などにおいて、県内はもとより国内外で活躍する第一線の人材を輩出している。硬式野球部は、学校教育の一環として活動する視点を最も重視しており、高いレベルで学業と部活動の両立を実践することで多くの部員が難関大学や国立大学へ進学している。また、人間としての在り方や生き方についての考えを深めるような指導を日頃から実践しており、約30年前から市内の特別支援学校と野球を通じた交流活動を行っている。様々な子どもが共に学び合い多様性を認め合うことで、固定概念にとらわれない柔軟な思考を身に付けさせるなど、両校生徒の人格形成に大きく寄与している。2011年には、東日本大震災で甚大な被害を受けた高田高校を地元企業や地域住民の協力を得て八戸へ招待するなど、復興の一助となる活動も行っている。部のモットーとして「溌剌堂々エンジョイ・ベースボール」を掲げており、常に全力疾走する姿や苦しい場面でも部員同士が笑顔で支え合う姿は見ている人たちの心を打つものがある。参加するからには頂点を目指すという考え方のもと、2時間という限られた練習時間ではあるが、WHIPやOPS等の指標を取り入れデータ的視点から練習改善を図ったり、野球ノートを通じて生徒の自己調整能力や粘り強さを育成したりする工夫をしてきたことで、生徒自身に考える力が身に付き、チームとしてめきめきと成長を遂げ、昨年度の秋季大会以降は全ての大会でベスト16以上の成績を残している。今大会においてはシード校をコールドで破る快進撃を見せた。以上のことから、「21世紀枠」の趣旨に合致する模範的な学校であると判断し、青森県立八戸高等学校を推薦する。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。