プロ野球の世界へ。運命をかけるドラフト会議、今年もまたニューヒーローが誕生しました。今回のヒーローは、オリックス・バファローズドラフト1位、麦谷祐介選手です。西武ライオンズの外崎選手らプロを数多く輩出した、富士大学(岩手県花巻市)で1年の春からレギュラーを掴むと、走攻守の揃った外野手として、今秋の北東北大学野球リーグ戦ではベストナインを含む5冠を達成。華々しい活躍を見せました。その飛躍の裏にあったのは、地元宮城で過ごした高校時代のある出会いでした。
「麦谷祐介」はどんな選手?生粋のイーグルスファンだった
10月21日、ドラフト3日前。
麦谷祐介選手(富士大学):
やっぱり楽しく待っても不安に待っても、たぶんその時は来るので、ポジティブに楽しみに待ちたいなって思っています。
子供の頃から思いをはせたプロ野球の世界。中学生の時は東北楽天リトルシニアでプレーし、学校終わりに球場にも通い詰める生粋のイーグルスファンでした。
麦谷祐介選手(富士大学):
(楽天が)日本一になった時にも僕球場にいたので。田中将大選手が優勝を決めたときにも、一塁側のベンチ上で見ていたので。
ディレクター:
その時のことはよく覚えていますか。
麦谷祐介選手(富士大学):
いやもうすごかったです、本当に。東日本大震災が2011年にあって、その後2年後に優勝して…。その時「野球ってすごい」というのは、本当にあの時素直に思いましたね。
大学で才能が開花、成長の秘訣は
プロ野球に魅せられた少年は、岩手の名門・富士大学でその才能が開花。力強く振り切るスイングで長打を放ち、数々の大舞台で勝負強いプレーを見せれば。
50m5秒8の俊足で、北東北大学野球リーグ・歴代最多の通算45盗塁を記録。
その成長の秘訣は。練習をのぞくと、「スピンバット」と書かれた特殊なバットを振る麦谷選手の姿が。
麦谷祐介選手(富士大学):
これはなんて言うんですかね…、それこそソフトバンクの近藤健介選手が使っていて。金属バットだと”点”で当たっても飛んでいくと思うんですけど、僕の勝手な感想ですけど。木製バットというのは、いかにしなりを使うかで飛距離を出すものなので、これを使ってバットの芯に当たる時間を長く、というイメージで使っていますね。
(打撃は)だいぶ変わりましたね。いろんな器具も監督が取り入れてくれますし、振り負けないっていうのが一番ですけど、長打力を一番磨きたいなと思って、それにも効きました。
後輩からため口?「そっちの方がいいですね」
そんな麦谷選手の人柄は?後輩に聞いてみると。
後輩:
このままですね。明るいキャラクターです(笑)。
横から後輩に麦谷選手が…。
麦谷祐介選手(富士大学):
「尊敬してます」「いつもご飯連れていってくれます」「野球教えてくれます」「めちゃくちゃ優しいです」
ディレクター:
全部自分で言ってます!
後輩:
(言われたとおりに…)尊敬してます、めちゃくちゃ優しいです。
麦谷祐介選手(富士大学):
こいつら正直、僕らにタメ口なので!
後輩:
そんなことないっすよ!本当に尊敬してます。
ディレクター:
タメ口きかれて怒ったりは?
麦谷祐介選手(富士大学):
全然ないです。逆にそっちの方がいいですね、僕は。なんか窮屈に、変な感じになられるよりはそっちの方が好きですね。
自身は自分のキャラクターをどう思っているのでしょうか。
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