高額な報酬と引き換えに犯罪に手を染める「闇バイト」。犯行に及ぶまでに何があったのか。
札幌市の窃盗事件で逮捕された男2人の供述から、犯行の「指示役」に従う姿が浮かび上がってきています。
事件の前、男2人がSNSで検索した言葉が…「即日即金」。
10月、札幌市南区の空き家から指輪を盗んだ疑いなどで逮捕・送検された鈴木陸容疑者(24)と三田兼輔容疑者(25)。
いずれも容疑を認めているということですが、まったく面識がなかった2人を結びつけたのが「闇バイト」でした。
2人が指示役からの指示で犯行に及んでいたとみられる様子が浮かび上がります。
鈴木容疑者
「千歳に住んでいます」
匿名性の高いアプリのダイレクトメールで、指示役にそう連絡した鈴木容疑者。
空き巣の「闇バイト」を勧められ、その後、免許証と顔写真を送るよう指示を受けたといいます。
一方、三田容疑者はタクシー運転手でありながら闇バイトに応募。
事件当時、勤務中にもかかわらず鈴木容疑者を車で犯行現場に連れていった「運転手役」とみられています。
指示役から受けた指示について、三田容疑者は警察にこんな説明しているといいます。
三田容疑者
「指定された場所で実行役を乗せ、現場に向かうよう命じられた。金に困っていた」
見ず知らずの2人による犯行。
そして。
荒木颯太 記者
「犯行の後、鈴木容疑者は盗んだ指輪など数点を買取業者に売って換金していたことも新たにわかりました」
現金が指示役に渡っていた可能性も浮上しています。
すでに起訴された札幌市豊平区の緊縛強盗事件でも、指示役から指示を受けたとみられる鈴木容疑者。
なぜ犯行に手を染めたのか。
鈴木容疑者
「生活に困っていたので、大きく勝負に出て借金をリセットしたかった」
リセットどころか人生が暗転してしまった2人。闇バイトの全容解明に向け、捜査が続いています。
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