冷え込みとともに鍋料理の季節にも突入です。
その具材として欠かせないハクサイの収穫が愛知県豊田市で始まりました。

豊田市は猿投地区を中心に12軒の農家が7ヘクタールの農地で年間に約600トンあまりのハクサイを生産する県内有数の産地。
上原農園では12日から収穫が始まりました。収穫されたのは「黄づつみ」という品種で、柔らかく甘みがあり鍋物に適しているということです。

ことしは台風や猛暑の影響で9月の植え付けが遅れ、その後も気温が高く、収穫は例年より1週間程度遅くなりましたが品質は良いということです。
JAあいち豊田では今年度、例年並みの660トンの出荷を見込んでいて、県内のスーパーなどで販売されます。

(上原農園 鈴木晴道さん)
「これから本格的に出荷が始まるので、家族みんなで鍋を囲んで食べて頂きたい」

野菜は全体的に価格アップ…一方で買いやすくなったものも

かわって、名古屋市千種区にあるスーパー。

(買い物客)
「(鍋は)もう2回は食べた。この間、寒くなったので食べたくなった」

鍋が恋しくなる季節、その具材についてさらに調べました。
例年と比較して野菜の価格は今は全体的に2割ほどアップしているといいます。

ハクサイの値段を確認すると…。

(サンエース 商品本部長 宮下裕基さん)
「去年よりは、まだお買い求めやすい価格になっている。去年が4分の1サイズ200円前後だった。今は150円前後の価格になっている」

宮下さんによりますと、ハクサイは去年、大雨の影響を受けましたが、ことしは晴れの日が続き、入荷は去年よりは良いということです。

ただ、本格的な鍋シーズンに入ると、需給バランスの兼ね合いで、これから野菜の値段は上がっていくとみています。そして、キノコ類は?

(サンエース 商品本部長 宮下裕基さん)
「まだ比較的安定しているけど、これから少し値段が上がっていくのではないか」

比較的“お値打ち” 地元産の野菜に注目 

鍋シーズンに入っての需要増に加え、電気代や人件費など生産コストが上がっていることも気がかりです。

また、こんな話も…。

(サンエース 商品本部長 宮下裕基さん)
「小松菜やホウレン草、水菜、春菊など、まだまだこれから需要が増えていくものの出荷が弱まってきている」

ことしの2月・3月は春菊の値段は98円から高くても158円だったのが、12日は322円。葉物類は全体的に夏の暑さの影響で育ちが良くないといいます。

こうした中で、目にとまったのがこちら!

(村上真惟記者)
「2週間前は青森県産の大根が1本税抜き298円でしたが、きょう並んでいる愛知県産の大根は1本150円になっています」

地元産の野菜は比較的お値打ちにできると話す宮下さん。

(サンエース 商品本部長 宮下裕基さん)
「愛知県のものは鮮度がかなり違う。みずみずしさ、シャキシャキ感、ぜひとも愛知県産のものを食べていただきたい」

ことしのイチオシは「トマト鍋」

物価高が収まらないということで…。

(サンエース 商品本部長 宮下裕基さん)
「春雨やマロニー、くずきり、鍋のシメに使う麺類などで、ある意味“かさ増し”のようにして、少しでも食費を抑えながら鍋を楽しむ」

特筆すべき、おすすめの鍋の具材は?と言うと。

(サンエース 商品本部長 宮下裕基さん)
「トマトのパック売り、ミニトマトなど、お買い得になりつつある」

今、熊本・愛知・岐阜からのトマトの入荷が増えていて、年内はお値打ちに販売できそうで、ことしはトマト鍋が特におすすめだということです。

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