能登半島地震を受けて、石川県加賀市から七尾市まで通っている県の水道用水の送水管の耐震化が急ピッチで進められています。野々市市から金沢市のおよそ15キロの区間では、新たに耐震性の高い送水管が使われます。

「お願いします!」

12日午後4時、野々市市末松の国道157号沿いにあるマンホールに作業員が入っていきます。ここから金沢市大河端町までのおよそ15キロの区間で、耐震化された県水の送水管が使われます。

狭いマンホールで工事 大人2人がかりで

記者リポート「マンホールの中にきています。今まさに作業が行われています。水道管に負荷をかけないよう慎重に回します」

大人2人がかりで、力を合わせてバルブを開けていきます。

水圧の影響で周辺の送水管に負荷をかけないように少しずつバルブを開ける必要があります。所要時間はおよそ30分です。

委託先の作業員「(バルブを回すのは)140回転くらい。最初の回し始め、ゲートの開け始めは特に慎重に…」

地震の影響で、中能登町や七尾市では従来からある送水管で漏水事故などが相次いで発生。しかし、同じ七尾市内でも、耐震化された送水管に被害は確認されませんでした。

送水管の耐震化 2年前倒しで工事実施

石川県水道企業課・北谷高志担当課長「大変有効な策だと考えている。もともと2032年完成だったが、今回の能登半島地震を受けて2年前倒しで計画を進めている」

県水の送水管の耐震化事業は、2030年の完了を目指しています。

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