熊本城の完全復活へ。熊本地震で被災した本丸を囲う石垣の解体が、11月12日から始まりました。
熊本城の北東側に面し、現在復旧工事が続く「平櫓(ひらやぐら)」。そこに隣接する崩れた石垣の解体が始まりました。
幅55メートル、高さ8メートルある石垣は8割ほどが熊本地震で崩れ、復旧工事では、約400個の築石(つきいし)を解体し、新たに1300個から1400個を並べ直します。
地震では、崩れた重さ300キロの築石が櫓本体を破壊。そのため、平櫓に近い部分は石垣の内側に特殊なシートを敷き、内部の石が動かないよう補強します。
石垣の完成は2026年3月の予定です。
一方、平櫓は土台の石垣部分がほぼ完成。その内部には「ふっきゅうがんばれ」や「震災に負けない」など、子どもたちがデザインした約530個の石が並びます。
熊本城総合事務所 復旧整備課 岩佐康弘 課長「子どもたちの応援の声が支えになるので、まだまだ復旧事業は続きますけれども、こういった支えを受けながら頑張っていきたい」
今後はこの石の上に土が敷き詰められ、櫓本体が完成するのは約6年後の2030年度の予定です。
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