愛知県東浦町で70代の男性を消防隊員が誤って「死亡している」と判断し、直ちには病院に運んでいなかったことがわかりました。

愛知県の知多中部広域事務組合消防本部の救急隊員は、おととい、愛知県東浦町のマンションに出動した際、浴室に意識不明の状態で倒れていた70代の男性を誤って「死亡している」と判断しました。

「意識がなかった。刺激を与えても反応がなかった。ぐりぐりと」

救急隊員は、新聞がたまっていることに気付いた管理人からの通報でかけつけていて、救急救命士の2人は呼吸や脈拍が確認できないなど、国が示した6つの基準で死亡したと判断したということです。

男性は直ちには病院に運ばれず、現場を引き継いだ警察官が男性の口元と指先がわずかに動いたのを確認し、消防に通報。

男性はその後、病院で死亡しました。

記者
「現場には心電図や聴診器を持っていっていましたが、今回の傷病者に対しては使わなかったということです」

「先入観がはたらいて観察をしなかったと推測している。救急隊の判断に委ねている。そこが一つの大きな問題点」

消防本部は、今後は聴診器や血圧計なども活用し、的確な判断を行うと説明しています。

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