子どもがスマホなどのオンラインゲームに無断で課金し、トラブルになるケースが増えています。

なかには100万円以上にのぼる相談も…どんな対策が必要なのでしょうか?

オンラインゲームの課金はいまや、子どもたちに身近になっているようです。

(高校3年生)
Qゲーム課金したことは?
「あります。1万円ぐらい」

(高校2年生)
「月に2000~3000円ぐらいはしちゃうかな。総額2、3万円ぐらい」

(高校1年生)
「(課金したことは)あります。1万円ぐらい」

(高校2年生)
「月に2000~3000円ぐらいはしちゃうかな」

(高校3年生)
「1万円ぐらい」

(高校3年生)
「総額2~3万円ぐらい」

(高校1年生)
「ゲームに苦戦してて(アイテムが)欲しいなと」

課金する理由は、オンラインゲームの中で追加のコンテンツを買ったり、キャラクターを強化したりと様々ですが、その金額をすべて親が把握しているわけではなさそうで…

(高校2年生)
「5万円いっていますね。バイトで(お金を貯めて)使っています」

(高校2年生の母親)
「5万円も(課金)しているとは知らないけど…本当に? 使い過ぎはやっぱりダメだと思う。お金の大切さは知ってもらいたい」

アルバイトで稼いだお金やお小遣いから課金する人がほとんどでしたが、こんな高校生も…

(高校生)
「大体5万円ぐらい。親のカードとかですね。スマホ決済なので、後からスマホと一緒に払うみたいな。音楽アプリで(曲を)入れ過ぎたとごまかした」

実はいま、子どもが親に無断でオンラインゲームに課金するトラブルが増えているんです。

(国民生活センター 山之内優花さん)
「“100万円以上の課金”という相談も多く寄せられていて、高額になるケースもあります」

国民生活センターによると、小中高生のオンラインゲームに関する相談件数は、コロナ禍で自宅で過ごす時間が増えた2020年度以降、急激に増え、2022年度には4025件と最多に。

相談は、小中学生が8割以上を占めています。

(国民生活センター 山之内優花さん)
「小中学生が多い理由は金銭感覚が未熟なところがあって、ゲームに熱中したときに、つい保護者に無断で課金してしまうのではないか」

特に注意が必要なのが、保護者のスマホをアカウントにログインした状態で子どもに渡すこと。

いま使っていないものでも「財布を渡すのと同じくらい危ない」といいます。

(国民生活センター 山之内優花さん)
「保護者が使わなくなったスマホを(ログオフせず)自宅のWi―Fiにつなげて遊ぶ用に渡していて、トラブルにあることがよくあります。簡単に課金ができてしまいます」

すでに「無断課金」の対策をしている家庭もありました。

(小学5年生)
「課金をしないようにするモードになってるから、できない」

(保護者)
「よく高額請求が来て怖いって聞いていたので」

(高校2年生の保護者)
「何に使っているのか、必ず使っていいかっていうのを聞かれる通知みたいなものがあって。こっちが許可しないと通らないようになっている」

国民生活センターは子どもにスマホを渡す際、保護者のアカウントは必ずログオフすることや、子ども専用のアカウントを作って課金を保護者の承認制にすることのほか、ゲームの課金や無料で遊べる範囲を子どもと一緒に確認し、仕組みを理解することが大切だと話しています。

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