宮城県名取市に「ある競技」で世界大会を目指している家族がいます。大舞台で活躍するため「腕」に磨きをかける家族の姿を追いました。

世界を目指すアームレスラー一家

トラックドライバーの父・北條徹さん(46)。ケアマネージャーの母・育美さん(45)。弟の陽大ちゃん(3)、そして、姉の高校2年生の葵さん(17)、名取市に住む北條さん一家です。

北條育美さん:
「五人暮らしで、お兄ちゃんが大学の寮に入っていて四人なんですが、五人家族です」

毎週日曜日、家族で向かう場所があります。岩沼市内にある一軒家。実は、ここアームレスリングの道場です。

卓上の格闘技とも呼ばれるアームレスリング。

北條さん親子は、世界を目指すアームレスラー一家なのです。

父・北條徹さん:
「私はマスターズの全日本二位です」

母・北條育美さん:
「私は国体二位です」
長女・北條葵さん:
「私だけ全日本ジュニア部門一位です」

三人が獲得してきたメダルやトロフィーは数知れず。アームレスリング界では国内トップクラスの実力を誇ります。

成長著しい長女・葵さん

父、徹さんが代表を務めるこの道場は、日本最大級のアームレスリング団体「JAWA(ジャワ)」に所属し、宮城県唯一の公認道場です。

中には、世界大会で優勝する選手も在籍していて10代から60代の30人が日々、鍛錬を積んでいます。

今、力を付けてきているのは長女の葵さんです。今年7月、全日本ジュニアの大会で見事日本一に輝きました。

長女・葵さん:
「世界にでてもいい勝負ができるくらいの選手になるのが夢です」

普通の女子高生ですが、腕っぷしは「強い」

仙台市内の高校に通う葵さん。道場を離れれば17歳の女子高校生です。
普段の葵さんは?友人に聞きました。

葵さんの友人:
「ただ元気って感じ。めっちゃ元気だよね。ただの『JK』(女子高生)、そのまんまって感じ」

そんな葵さんの強さは…。普段、重い機材を運ぶ、tbcのカメラアシスタントが挑戦しましたが、一瞬で勝負がつきました。葵さん楽勝。

父・徹さん:
「男性で力があっても力だけではない競技なんで。葵さんに関してはテクニックがあるので「握り」の所からの勝負がついています」

娘・葵さん:
「今度はジュニアではなくて(格上の)一般の全員参加できる大会に出場します。お母さんと対戦する可能性があります。今まで一回も勝ったことがないのでやっぱり勝ちたいです」

東北ナンバー1は誰だ!

10月6日、岩手県紫波町で岩手県アームレスリング大会が開催されました。東北各県から60人のアームレスラーが集まり、左と右、それぞれの腕でナンバー1の座を争いました。

75キロ以下ライトの部に父、徹さんが出場。徹さん、圧倒的な力をみせ優勝しました。

父・徹さん:
「(相手を)ケガをさせたくないので受けて勝負しました」

女子無差別レフトの部、母・育美さんと葵さんがレフト=左腕の部に出場です。

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