青森市の「県営浅虫水族館」で5年ぶりに復活した「夜の水族館」。生き物たちの夜の生態を観察できる機会とあって、開催日は多くの人が訪れています。
9日の浅虫水族館は照明が落とされ、水槽が青くライトアップされました。
まるで“夜の水中”を覗いているかのような特別展示「夜の水族館」です。
「夜の水族館」では、閉館時間を通常の午後5時~7時半まで延長し、生き物たちの珍しい夜の生態を観察できます。
オレンジ色の体に特長的な白いラインの「カクレクマノミ」。普段はイソギンチャクの近くを泳いでいますが、夜はイソギンチャクに体を預けて眠る姿を見ることができます。
「チンアナゴ」は、日中はゆらゆらと揺れる姿がユーモラスですが、警戒心が強いため夜は砂に隠れてしまうそうです。
来館者は
「夜の水族館が初めてで、いつもと違う表情の魚を見られてよかった」
「暗い館内が、意外とわくわくして楽しかった」
「夜の水族館」はコロナ禍で中断していましたが、再開を望む声に押され職員たちが、それぞれ担当する生き物の展示方法を企画し、5年ぶりに復活しました。
海の哺乳類を展示するエリアでは、その珍しい生態の見学と、詳しい解説を聞くことができます。
海獣エリアの解説
「陸で休んでいる姿は昼間はほとんど見られません。『夜の水族館』限定の姿になっているので、皆さんオットセイたちの姿もよく観察してみてください」
工夫を凝らした展示内容に、この日の館入館者約2500人のうち6割にあたる1500人が夜の展示に訪れました。
県営浅虫水族館 魚類グループ 木下駿 飼育員
「水槽一つ一つだけではなく、水族館全体の夜の雰囲気を味わっていただきたい」
「夜の水族館」は、11月末まで毎週土曜日に開催しています。
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