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 来年1月の大統領就任に向けて、トランプ氏の人事構想が明らかになってきました。その一方で、アメリカ国内では市民の中に国外移住を希望する人も増え、分断が浮き彫りになっています。

■勝利宣言後 姿見せぬトランプ氏

トランプ氏、勝利宣言 この記事の写真 トランプ氏
「アメリカは黄金時代を迎えることになるだろう」

 最後まで結果が分からなかったアリゾナ州でもトランプ氏の勝利が確実となりました。これで7つの激戦州を取ったことになります。

 日本に来ているアメリカ人は、今回の大統領選挙をどう見たのでしょうか。

トランプ支持者(20代) テキサス州から
「(Q.トランプかハリスどっち派?)トランプ!トランプ!」
「戦争を終わらせ経済を強くするから」 ハリス支持者(30代) カリフォルニア州から
「女性の大統領が見たかったよ」
「トランプは前回めちゃくちゃにしたし期待していない」 トランプ政権の人事に注目

 世界の注目はトランプ政権の人事に移っています。

トランプ氏
「アメリカを再び偉大にできる」

 勝利宣言以降、公の場に姿を現していないトランプ氏は、自宅で人事を検討しているとみられています。自身のSNSには、「元国連大使のヘイリー氏と元国務長官のポンペオ氏は今回政権に招かない」と投稿しました。

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■マスク氏 米・ウクライナ電話会談に同席

■マスク氏 米・ウクライナ電話会談に同席

マスク氏起用?

 注目は、世界一の富豪でトランプ氏に183億円以上の支援をした実業家のイーロン・マスク氏。トランプ氏は、マスク氏を要職に起用することに前向きです。

 マスク氏は電気自動車のテスラや宇宙開発企業などを率いていて、政府の決定によって売り上げが数千億円変わるとも言われています。

トランプ支持者(20代) テキサス州から
「彼はとても革新的な人だと思うし、もし彼が閣僚に就任するなら、結果を見てみたい」 電話会談に同席

 マスク氏は先週、トランプ氏とゼレンスキー大統領の電話会談にも同席。自身の率いる会社の衛星通信網「スターリンク」を通じてウクライナ支援を続ける考えを伝えたといいます。

 ウォール・ストリート・ジャーナルは、マスク氏の起用について「マスク氏はプーチン大統領と非公開で話せたり、中国の要人に電気自動車を売り込めたり、外交政策に影響しかねない」と報じています。

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■米大統領選後「カナダ移住」検索が急増

■米大統領選後「カナダ移住」検索が急増

トリプルレッド?

 大統領選と同時に行われた連邦議会の選挙で、上下院とも多数派が見えている共和党。トランプ氏の政策が通りやすくなる「トリプルレッド」と呼ばれる状況が近付き、こんな動きもみられます。

カナダ移住?

 ロイター通信は「投票締め切りから24時間で「カナダへの移住」というネットでの検索ワードがそれまでの約14倍に増えた」と伝えています。

 CNBCによると、アメリカで移住支援をする会社のホームページには大統領選直後に3万アクセスを記録。これは2022年の年間アクセス数を超えるといいます。

 日本時間13日には、バイデン大統領がトランプ氏をホワイトハウスの大統領執務室に招き、会談します。トランプ氏は来年1月、大統領に就任する予定です。

(「グッド!モーニング」2024年11月11日放送分より)

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