インドネシアの新たな大統領が、就任後初の外遊先となった中国で習近平国家主席と会談し、緊密に協力していくことで一致しました。中国を含む5か国への歴訪で、アメリカのトランプ次期大統領と会談する可能性もあるということです。

インドネシアのプラボウォ大統領は、先月の就任後、初の外遊先として最大の貿易相手国である中国を訪問し、9日に習近平国家主席と会談しました。

ロイター通信によりますと、首脳会談で習主席は「新政権をしっかりと支援する用意がある」と強調。プラボウォ氏も「両国が多くの分野で親密なパートナーとなったのは自然なことだ」と応じ、両首脳は緊密に協力していくことで一致しました。

人口世界4位、東南アジアの大国として経済成長が続くインドネシアは先月、中国・ロシアが主導する新興国の枠組み「BRICS」への加盟の意向を表明しました。

また、今月にはロシアとの2国間での軍事演習を初めて実施するなど、中・ロに接近する姿勢も目立ちますが、プラボウォ氏としては、アメリカなどとの関係も重視する“全方位外交”で、国際社会での影響力を高めたい考えです。

プラボウォ氏は中国やアメリカなど5か国を歴訪する予定で、インドネシアメディアはアメリカ大統領選で勝利したトランプ氏と会談する可能性もあると報じています。

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