米国各地で黒人の市民が携帯電話で人種差別的なショートメッセージを受け取ったとする報告が相次ぎ、連邦捜査局(FBI)などが調べている。
公民権運動団体「全米黒人地位向上協会」(NAACP)は7日、南部のアラバマ州、ノースカロライナ州、バージニア州、東部ペンシルベニア州など複数の州で、黒人の市民が「農園で綿花を摘むために選ばれた」などと書かれた送信元不明のメッセージを相次いで受け取っていたと発表した。
米南部では黒人奴隷が大規模な綿花農園で酷使された歴史がある。米CNNによると報告は20州以上に及び、受信者には子どもや学生も含まれているという。
NAACPのジョンソン会長は声明で「歴史的に憎悪を容認し、時に助長さえしてきた大統領を選んだという残念な現実が、私たちの目の前で展開している」と述べ、大統領選の影響を示唆した。【ニューヨーク八田浩輔】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。