パレスチナ自治区ガザ北部ジャバリヤにイスラエル軍の空爆があり、少なくとも30人が死亡、50人以上が負傷した。パレスチナ通信が19日報じた。軍はジャバリヤでイスラム組織ハマス掃討作戦を続けている。ハマス最高指導者シンワール氏の殺害で停戦実現への期待感が出ているが、双方は戦闘継続の姿勢を崩していない。
シンワール氏は交渉での妥協に否定的だったとされ、仲介国の一つ、米国は同氏が交渉の進展を妨げているとみていた。バイデン政権は近くブリンケン国務長官をイスラエルに派遣し、ネタニヤフ首相と停戦交渉に関して協議する。
中東メディアなどによると、シンワール氏の後任には政治部門幹部ハイヤ氏や過去に指導者を務めたマシャル氏、シンワール氏の弟ムハンマド氏が取り沙汰されている。ハマス軍事部門は「指導者の殺害で抵抗の炎を消せると考えるのは妄想だ」とする声明を発表した。米紙ニューヨーク・タイムズは、シンワール氏の死因は頭部への銃撃だったと伝えた。(共同)
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