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<投票所の列でしきりにぶつかってくる後ろの女性にイライラしていた男性が、カメラを回すことにした理由とは?>

ニューヨークで大統領選挙の投票に並んでいた男性は、後ろに立つ女性が不自然に近いことに気づいて不安になった。

【動画】後ろの女性がやけに近い、近すぎる...その「意外な目的」とは? 投票の列に並ぶ男性が撮影

しかし、彼はすぐにその女性の奇妙な行動の真の理由を理解した。そして、自分の心の動きについて考えさせられたという。

ニューヨーク在住のマット・マルティネスは本誌の取材に対し、「選挙の時期にはいつも緊張が高まるのを感じる」と語った。

サウスカロライナ州オレンジバーグ郡の期日前投票所ではおぞましい光景が見られた。投票所の係員と投票に来た男が揉み合う動画が拡散されたことにより、選挙当日には何が起こるのかという人々の疑問や不安が高まっていた。

マルティネスは投票所へ行くにあたって「不安もあったが望みは持っていた」とし、「用心しながらも楽観的だった」と振り返る。しかし、列に並ぶと自分のすぐ後ろに立つ女性が気になり始めた。

「列に並ぶと時々、他人との距離感が分からない人がいる。私はイライラしてきた。彼女が私にしきりにぶつかって、まるで影のようについてきたから」

マルティネスはオレンジバーグ郡での一件やドナルド・トランプ前大統領の「不正行為」という主張を思い出し、この女性は何を企んでいるのだろうと不安になってきたという。しかしその時、彼の見方を覆すような事実が判明した。

「視界の端に、私の影に素早く入る彼女の姿がチラっと見えて何をしているかが分かった」

マルティネスは自身のTikTokアカウント(@ambiguousmatt)に投稿した動画で、カメラを自分の顔に向け、そのすぐ後ろにほとんど見えない形で女性が立っているところを映し出して真実を明らかにした。

動画のキャプションには次のように書かれている。「私は投票の列に並んでいて、とても近くにこの女性がいる。声をかけようと思ったが、彼女は私を日よけにしているだけだと気が付いた。ご婦人、あなたの意図がようやく分かったよ」

何が起きているかを理解したことで「自分を省みる良い機会」が得られたと彼は述べている。

「面白いことに私は身長が170センチしかない。妻は150センチ弱だが、背の低い人がおそらくいつもこうしていることに気付いていなかった」

マルティネスにとってもっと興味深いのは、この女性と「一言も言葉を交わさなかった」ことだ。アメリカが政治的に分断されているように見える今、彼は自身の体験と動画が「親切にすることはいつでも気持ちがいい」と気付いてもらうきっかけになればと考えている。

「1週間ほど前に投稿した動画で紹介したことだが、毎朝娘と一緒に学校に向かう道中で、娘にいくつかのことを大きな声で言ってもらうようにしている。その一つが『誰も見ていないときでも正しいことをしよう』だ。今回のこともそのような瞬間の一つだと感じられた」

(翻訳:ガリレオ)

マット・マルティネスが投票の列に並んでいる際に撮影した映像。背後には、彼の影を「利用」する女性の姿が

@ambiguousmatt Go vote. Be kind. #govote #america #family #meltingpot Shimmy Shimmy Ya (2020 Remaster) - Ol' Dirty Bastard

期日前投票所で係員と投票に来た男が揉み合う様子(サウスカロライナ州)

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