予想より早く決着がついたアメリカ大統領選挙、トランプ氏の勝利宣言から一夜明け、最新情報です。
(親松聖記者報告)
トランプ氏は激戦州のミシガン州も獲得し、ハリス氏へのリードを広げています。アメリカメディアはトランプ氏の勝因について様々な分析をしています。
ワシントンポストによりますと、出口調査で有権者の3分の2が経済について「良くない」と評価していて、そのうち69%がトランプ氏に投票したということです。
ハリス氏はインフレに対して「信頼性を与える形で対処できなかった」としていて、経済に対する有権者の怒りがトランプ氏を後押ししたと伝えています。
一方、ロイター通信は、トランプ氏によるハリス氏に関するデマが雪崩のように拡散されるなか、ハリス陣営は情報への対応に苦労したことも敗因の一因と分析しています。
ハリス氏は6日、トランプ氏に対して選挙結果を祝福する電話を掛けたということです。ハリス氏はこの後、日本時間の7日午前6時から支持者を前に敗北を認める演説を行う予定です。
一方、バイデン大統領もトランプ氏に電話し、円滑な政権移行に向けて決意を伝達しました。
そして、マーケットも反応しています。
トランプ氏の当選確実を受け、6日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価は大きく値上がりし、上げ幅は一時1400ドルを超えました。
大統領選の長期化による混乱が払拭されたことに加えてトランプ氏が選挙戦で掲げてきた減税や規制緩和によってアメリカ経済が押し上げられるとの期待感が広がっています。
また、大統領選と同時に投開票された連邦議会の選挙でも共和党が上院の過半数を確保し、トランプ氏の政策の実現性が高まっていることも株高の一因となっています。
一方で、外国為替市場の円相場はトランプ政権で再びインフレが進むことへの懸念が広がり、日米の金利差が拡大するという見方から一時、1ドル154円台後半まで急速な円安が進んでいます。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。