米大統領選でトランプ前大統領が勝利を確実にしたことを受けて、南米ブラジルのルラ大統領は6日、「米国の大統領に返り咲いたことを祝福する」とX（ツイッター）に投稿し、祝意を示した。
ルラ氏は「民主主義は国民の声であり、常に尊重されなければならない」と強調し、「世界は平和と繁栄のための対話と協力を必要としている」と述べた。トランプ氏に国際社会と協調するよう呼び掛けた形だ。
ブラジルメディアによると、ルラ氏は1日に公開されたフランスのテレビ局のインタビューでは、米民主党のハリス副大統領への支持を表明した。ハリス氏の勝利が「米国の民主主義を強固にするための安全な道だ」と述べていた。
ブラジルでは2022年の大統領選で、「南米のトランプ」と呼ばれたボルソナロ前大統領がルラ氏に敗れた。23年1月、ボルソナロ氏の支持者らが連邦議会などを襲撃する事件が起きた経緯もある。
ルラ氏は、民主主義の価値観や気候変動対策などでバイデン米大統領と協調関係を築いており、トランプ氏の復権に一定の警戒感を持っているとみられる。【ニューヨーク中村聡也】
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