輸入や輸出などを行う鹿児島市の弓場貿易です。
輸出全体のうち6割以上をアメリカが占めているこの会社が、もっとも懸念しているのはトランプ氏による関税引き上げです。
弓場貿易・弓場秋信社長
「(トランプ氏が)関税を高くするのを恐れている」
「一番力を入れているのは鹿児島の農林水産物の輸出。牛肉・魚・お茶・調味料関係、そういったものの輸出が厳しくなると鹿児島にとっても良くない」
実は10月下旬に商談のためにアメリカを訪れていたという弓場社長。
弓場社長
「物価高にびっくりした。アメリカの消費者はなかなか買えないだろうなと。それがバイデン政権に対する不満という形で出ている」
弓場社長は自身が望む大統領像と、現地の人が描く大統領像に大きなギャップを感じたといいます。
弓場社長
「(アメリカは)世界のリーダーになるという認識をもっているが、彼らは思っていない。アメリカというより『自分たちの生活をどうするのか』『(生活が)良くなってほしい』と、個人主義的な部分が強い」
ところでトランプ氏は、前の大統領時代に日本を訪れた際、北朝鮮による拉致被害者家族と2回面会しました。
さらに北朝鮮の当時の金正恩委員長との米朝首脳会談にのぞみ、拉致問題も提起されたとされています。
さきほど、KTSの電話取材に応じた鹿児島の拉致被害者、市川修一さんの兄、健一さんは「今後の動向を注視したい」と、冷静な考えを示しました。
市川修一さんの兄・市川健一さん
「拉致問題をトランプ氏が覚えていて、日本からも解決をお願いして、なんとか前に進んでいけばありがたいという気持ち」
「アメリカの協力がなければ、拉致問題はなかなか前に進まない気持ちはある」
「あとは日本政府がどのように協力を求めるか、注視しないといけない」
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