米大統領選の開票が始まった5日夜、民主党のハリス副大統領は首都ワシントンにある母校のハワード大学で観戦イベントを開いた。黒人大学の名門として知られるキャンパスに集まった学生を含む支持者たちは、米国初の女性大統領の誕生に期待を込めた。
会場の大型スクリーンで開票状況の中継が始まると、速報に合わせて歓声とブーイングが交互に飛び交った。トンジャ・ペギースさん(56)は拮抗(きっこう)する支持率について「先週までは不安だったが、今は楽観している。ここにハリス氏を迎えることを誇りに思う」と話した。
ハワード大は1867年創立の私立大学。アフリカ系米国人の教育水準向上を目的とした「歴史的黒人大学」の最高峰として知られ、ホームページによると学生数は約9700人。
同大によると、同大で大統領選の候補者が選挙当日に観戦イベントを開くのは初めてだという。この日、キャンパスの周辺は厳戒態勢が敷かれ、大学周辺の道路はコンクリートブロックなどで封鎖された。
西部カリフォルニア州出身のハリス氏は1986年に政治学と経済学の学位を取得し、ハワード大を卒業。カリフォルニア大の法科大学院を修了後に同州で検察官としてキャリアを重ね、州司法長官を経て2017年に上院議員に転身した。【ワシントン八田浩輔】
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