(写真はイメージです) jarmoluk-Pixabay
<ある夫婦の家に舞い込んだ「小さな生き物」の正体は? 思わぬ展開にTikTokユーザーたちも大盛り上がり>
ある夫婦が、洗面所のシンクに「小さな生き物」が住み着いているのを発見した。
【動画】洗面台の穴からこちらを覗く「2つの目」と救出を試みる夫婦の試行錯誤...出てきたのは「ただのカエル」ではなく...
キャシー・リッチマンは、オーバーフロー穴(洗面台の上部にある穴)から自分を見つめる2つの目玉に気付いて驚いた。ヘビだと思ったキャシーは夫のブライアンに助けを求めたが、実際は小さなカエルだった。
リッチマン夫妻はショックから立ち直ると、訪問者を受け入れることに決めて、「シンク・フロッグ」という愛称をつけた。
カエルとの予期せぬ同居に対するリッチマン夫妻の陽気な対応は、瞬く間にTikTok(@originalsinkfrog)で人気を呼んだ。シンク・フロッグの冒険の記録は1460万回再生され、140万の「いいね」を獲得している。
リッチマン夫妻は時折オーバーフロー穴を観察してはカエルが立ち去ってくれることを期待したが、シンク・フロッグはこの風変わりな隠れ家を気に入っているようだった。
米フロリダ州フォートローダーデール在住のブライアン(59)は本誌の取材に対し、「自分で入れたのだから自分で出られるだろうと思っていた」と話している。
「彼が現れて数日後、私たちはTikTokに最初の動画を投稿し、シンクから出す方法についてアドバイスを求めた。誰かのアドバイスを実行するたびに投稿し、編集と音楽で面白い動画にしようと工夫した」
キャシー(53)は「彼はとてもかわいいけどシンクの中で暮らしてほしくはない」と語る。
キャシーはシンク・フロッグを「魔法のようで神秘的なカエル」と考えていると説明した。キャシーは動画の中で、「私には王子様がすでにいるけれど、もしかしたら彼は他の誰かを待っているのかもしれない」とジョークを飛ばしている。
しかし、シンク・フロッグはなかなか出て行こうとしなかった。2人は排水管を分解してみたり、シンクに水を流してみたりと、さまざまな方法で救助を試みたが、このたくましいカエルは時々顔を出したりしながらそこにとどまった。
「ある朝、キャシーがシンクの中でカエルのふんを見つけた。彼はオーバーフロー穴から頭を突き出していた」とブライアンは説明する。
最終的にシンク・フロッグは自由の身になった。リッチマン夫妻がその脱出劇をTikTokに投稿すると瞬く間に話題となり、160万回も再生された。
シンク・フロッグは、フロリダ州の侵入種であるキューバズツキガエルだと判明。その結果、リッチマン夫妻は法的に選択を迫られた。シンク・フロッグを安楽死させるか、ペットとして飼うかの選択だ。
ブライアンは「カエルは私たちのシンクから『誕生』したので、私たちはペットショップ『ペットスマート』で一番大きいテラリウムを購入し、自分たちの庭のように飾り付け、このデラックスなテラリウムに彼を移した」と冗談交じりに説明する。「彼のアクロバティックな動きを観察したり、与えた餌を狩る様子を見たり、それを録画して共有したりしている」
ブライアンにとってシンク・フロッグの出現は単なる偶然以上のもので、まるで「神の思し召し」だったという。
ブライアンとキャシーは大学時代に交際していたが、宗教の違いが原因で別れた。その後の10年間で2人とも人生の変化と離婚を経験した。ブライアンがオンラインでキャシーを見つけ、遠距離恋愛を経て2人は結婚した。
「キャシーは今でも私のことを『テネイシャスB(粘り強いブライアン)』と呼ぶ。2人の関係を諦めなかったからだ」と、ブライアンは語る。
カエルは新しい始まり、移行、そして知恵の象徴だ。こうした象徴的な意味が、まさに転換期にあったリッチマン夫妻の心に響いたのだ。
2人は理学療法士としてパンデミックを体験し、燃え尽き症候群を経験した。2人とも最近退職し、新たなスタートを切る必要性を感じていた。
ブライアンは「私たちが救いを必要としていたとき、シンク・フロッグが私たちの生活に入り込んできた」と語る。以来、リッチマン夫妻は小さなカエルの冒険を描いた絵本など、新しい創造的なプロジェクトにエネルギーを注いでいる。
彼らの物語は世界中の視聴者の共感を呼び、シンク・フロッグの活躍に元気づけられたという声も寄せられている。ブライアンは「私たちはソーシャルメディアを活用し、シンク・フロッグとその知恵を必要としている人、人生の転機にある人、ただ笑顔が必要な人をつなげたい」と述べている。
(翻訳:ガリレオ)
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。