米紙ワシントン・ポスト電子版は29日、在ニューヨークのシーク教徒独立運動指導者グルパトワント・シン・パヌン氏の殺害未遂事件で、計画を指示したのはインドの情報機関だったと報じた。インド政府は独立運動を警戒している。

バイデン政権は台頭する中国をにらみ、インドとの関係強化を重視してきた。米国の検察は昨年11月、インド政府職員の指示で殺害計画に関与したとして連邦大陪審がインド人のニクヒル・グプタ被告を起訴したと発表した。

同紙によると、インド情報機関職員だったビクラム・ヤダブ氏が昨年6月ごろ、パヌン氏の殺害計画は「優先事項」だとグプタ被告らに連絡。パヌン氏の住所を伝え、殺害を促した。米側はインド情報機関の幹部が承認していたとみている。

グプタ被告が雇った「ヒットマン」が米麻薬取締局の潜入捜査官だったため、計画が露見した。(共同)

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