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 親日国として知られるタイで、日本の街並みをそっくり再現するという新たなブームが起きています。

■タイ人は日本の“にぎやかな場所”大好き

タイ人がインバウンド最大の「お得意様」 この記事の写真

 お菓子が次々とカゴに入れられていきます。

タイからの観光客
「日本のグミを食べてみたいと思っていた。タイにはないから」

 女性が手に取っていたのは、トイレの消臭剤です。

タイからの観光客
「こんな商品、タイでは見たことない。これを置けば、トイレに天使が舞い降りそう」

 日用雑貨や食品などを扱う都内の店「多慶屋」。今やタイからの観光客が、インバウンドの中で最大の「お得意様」です。

店内にはタイ語を話せるスタッフが常駐

 店内にはタイ語を話せるスタッフが常駐し、商品の棚にはタイ語のポップが目立ちます。

化粧品スタッフ 小川しおりさん
「月に1万7300人ほどのお客様が来ている。タイの方が一番多く占めている」

 タイで高まっているという“ニッポン人気”。日本のことを紹介する動画も、現地の人気コンテンツです。

タイのインフルエンサーYamaguchi Akiさん

 番組が出会ったのは、タイ人を中心に170万人のフォロワーを抱えるインフルエンサーのYamaguchi Akiさん。東京・上野のようなにぎやかな場所を紹介する動画が、タイではバズりやすいそうです。

Akiさん
「タイ人から見ると、雰囲気がにぎやか。一番重要なのが食べ物。見た目良し、味も良し、お値段もグッドなアメ横」 タイ国内に「日本の雰囲気が味わえる施設」誕生

 コロナ禍で日本のアニメを見る機会が増えたことで、日本の文化や街並みに興味を抱くタイ人が増え、人気につながったといいます。

 しかし「見る」だけでは満足できなくなったのか、なんと最近では、タイ国内に「日本の雰囲気が味わえる施設」が誕生しているというのです。

Akiさん「『ここタイ?』と思うくらい」 Akiさん
「雰囲気的に入っていくと、『ここタイ?』と思うくらい。(旅行に)行けない時、日本が恋しくなった時に満足」

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■タイに“日本そっくりの街” 新たなブーム到来

■タイに“日本そっくりの街” 新たなブーム到来

「バンセーン魚市場」と書かれた看板

 そこで、“ニッポン気分”が堪能できるという話題の施設を取材しました。

 バンコクから車を走らせること1時間半。視界に飛び込んできたのは、「バンセーン魚市場」と書かれた看板です。

昭和日本風な街並み。建物の屋根は瓦ぶき どこかで見たことがあるような看板

 名前は「魚市場」ですが、そこに広がっていたのは昭和の日本風の街並み。建物の屋根は瓦ぶきで、通りにはどこかで見たことがあるような看板や表示が随所に設置されています。

 しかし、よく見ると、少しおかしな点もあるようです。

「クラゲ言語」とは…何?

 先を進んでいくと、奥に屋台が並んでいるのですが、道路には「スナック」と書いてあります。「クラゲ言語」とは何でしょうか?クラゲなのでしょうが、言語とはどういう意味なのでしょうか?上も「エビ語」と書いてあります。

 それでも来場者は、十分に“ニッポン気分”を満喫しているようです。

現地の人
「びっくりしました!装飾も素晴らしくて、日本に行かなくても日本にいる気分。日本には2回行ったことがあるが、大好き。日本での思い出がよみがえった」 オーナーのジョーさん

 施設の仕掛け人は、赤いシャツが似合うオーナーのジョーさん。3年前、タイの飲食店を集めて施設をオープンしましたが、閑古鳥が鳴く有り様だったといいます。

「スゴイせんべい」爆売れ

 その中で日本のものを真似して作った「スゴイせんべい」だけは、飛ぶように売れました。

「日本の街を再現した施設」リニューアルで客増加

 そこで思い切って「日本の街を再現した施設」にリニューアルしたところ、爆発的に客が増加しました。

ジョーさん
「今では、この街並みのおかげで週末には5000人から6000人、大型連休などには1万人以上が訪れる」 さらに“ニッポン人気”へ

 日本人観光客も増え、言葉の間違いを指摘されることもあるそうですが、それもご愛敬だと笑います。

ジョーさん
「スイカジュースを『いちご』と表示したり、卵焼きを『うな丼』として売ったりしていたこともあったが、今はどのお店も日本らしさを演出しようと頑張っている」

 近々、別の場所にも同様の施設をオープンする予定だというジョーさん。タイの“ニッポン人気”は、ますます盛り上がりそうです。

(「グッド!モーニング」2024年11月5日放送分より)

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