洪水で多くの犠牲者が出たスペインでは、被災地を訪問した国王夫妻に怒りの矛先が向けられ、泥を投げつける騒ぎに発展しました。

 フェリペ国王夫妻は3日、先月29日に発生した豪雨とその後の洪水で200人以上が死亡したスペイン東部のバレンシア州を訪問しました。

 ところが、警報の発令が大幅に遅れるなど、当局の初動に不満を募らせた市民らは国王に泥を投げつけたり、「人殺し」や「帰れ」などとシュプレヒコールを上げたりするなどして、現場は一時騒然となりました。

 現地メディアによりますと、国王と王妃は、泥を投げられながらも被災者との対話を続けましたが、視察に同行していたサンチェス首相は先に現場を離れ、無事だったということです。

 救助隊の捜索はまだ続いていますが、これまでに少なくとも214人が死亡しています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。