イスラエルとの戦闘を続けるイスラム組織ハマスの代表団が、人質解放などに向けた交渉のためエジプトに到着したと報じられました。

ロイター通信によりますと、ハマスの代表団は29日、仲介役のエジプトやカタールと協議に臨むため、エジプトの首都カイロに到着しました。

イスラエルメディアは交渉の第一段階として、ハマス側が人質33人を解放する案が検討されていると報じたほか、アメリカメディアは、第二段階としてハマスが求める恒久的な停戦に向けた議論にイスラエルが応じる構えを示していると伝えていて、アメリカなどからの圧力をうけて譲歩する姿勢を示しているものとみられます。

29日も攻撃は続いていて、ロイター通信によりますと、南部ラファでは少なくとも25人が死亡、北部ガザ市でも少なくとも4人が犠牲になったということです。

こうしたなか、アメリカのブリンケン国務長官は29日、訪問先のサウジアラビアで講演し、イスラエルとハマスとの交渉について「ハマスは極めて寛大な提案を受け取った」と指摘しました。

そのうえで、「ハマスは迅速な決断を下さなければならない。正しい決断を下すことを期待している」と話し、ハマス側に提案を受け入れるよう求めました。

ブリンケン長官はこの後、5月1日にかけてヨルダンとイスラエルを訪れ、ハマスとの交渉をめぐって協議することにしています。

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